札幌の空気もようやく春の気配を帯びてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日は、手技の勉強会に参加してきました。 この仕事を長く続けていても、新しい技術や知見に触れる時間は、いつも背筋が伸びる思いがします。
そこで改めて感じたのが、「学びにはグラデーションがある」ということです。
「わからない」を知ることは、解像度を上げること
私たちはつい、物事を「知っているか、知らないか」「できるか、できないか」という0か100かの二元論で考えがちです。しかし、実際の学びはその中間にある無数の「グラデーション」を辿るプロセスです。
最初は霧の中にいるようで何も見えない状態(低解像度)から、学びを深めるごとに少しずつ情報の輪郭が見えてくる。 「何がわからないのかが、わかるようになる」 このグラデーションの解像度を上げていく作業こそが、知的好奇心を満たし、私たちが「生きている」と実感させてくれる醍醐味ではないでしょうか。
物理学の視点で言えば、新しい情報を得ることは、自分の中の「エントロピー(乱雑さ)」を整理し、新しい秩序を再構築する作業に近いのかもしれません。
体の改善も、一歩ずつのグラデーション
これは、整体における「体の変化」にも全く同じことが言えます。
痛みがある時、私たちは「痛い(0)か、痛くない(100)か」だけで自分の状態を判断してしまいがちです。しかし、実際には神経系がリブート(再起動)され、体が整っていく過程には必ず繊細なグラデーションが存在します。
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「痛みはあるけれど、朝起きた時の体の重さが少し違う」
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「可動域は変わらないけれど、動かした時のノイズが減った」
こうした、わずかな「色の変化」に気づけるかどうかが、今後を大きく左右します。0か100かの結果だけを求めると、その途中にある大切な変化を見落とし、脳が「変わっていない」と誤認してしまいます。
リブート整体が大切にしているのは、このグラデーションの変化を丁寧に読み取り、体に「正しく変わっているよ」という信号をフィードバックすることです。
学び続けることは、変わり続けること
いくつになっても学び続けていると、「自分はまだまだだ」と思い知らされることばかりです。でも、その「わからないこと」に直面し、グラデーションの次の一歩を踏み出す瞬間に、私たちは一番成長しています。
学びを止めることは、変化を止めること。 変化を止めることは、生命としての鮮度を失うこと。
私自身、プロとして常に最高最善を提供したいからこそ、この学びのグラデーションを歩み続けることをやめません。
最後に
皆様の日常の中でも、何か新しいことに挑戦したり、あるいはご自身の体の変化を観察したりする時に、「0か100か」の罠にハマっていないか少しだけ意識してみてください。
昨日と今日のわずかな違い、そのグラデーションを楽しむ余裕が持てた時、心も体もふっと軽くなるはずです。
「わからない」を楽しむ。その先に、新しい自分が待っています。
【今日の小さなリブート(実践編)】 今日一日、自分の体や感情の中に「昨日とは違う小さな変化(グラデーション)」を一つだけ探してみてください。見つけたら、心の中で「お、変わってるな」と認めてあげる。それだけで、脳の神経系はポジティブな再起動を始めますよ。
