『冷たさと静けさのスイッチ』 —— 身体を芯から目覚めさせる、ちょっと不思議な習慣

※読む前にお伝えしたいこと

これから書く内容は、というかこのblog全般が私が自分の体を使って実験している「探求の記録」です。これから紹介する 「冷たさ」や「息止め」は強力なメソッドである分、体への負担も小さくありません。持病(特に循環器系)のある方は決して無理をせず、医師の指示に従ってください。あくまで「自分の体の声」を聞ける範囲で、自己責任のもと楽しんでいただければと思います。

それでは以下本文です。宜しくお願い致します。

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「しっかり寝たはずなのに、なんだか身体が重いなぁ」 そんなふうに感じることはありませんか?

私たちは普段、とても快適な環境で暮らしています。暑ければエアコンをつけ、寒ければ暖房を入れ、柔らかい布団で眠る。もちろん、それは素晴らしいことです。

でも、あまりに守られすぎていて、身体の中にある「元気のスイッチ」が、すっかりオフになったまま錆びついているのかもしれません。

今日は、私が整骨院の現場や日々の生活で感じている、ちょっと変わった、でもとても効果的な「身体のリセット方法」のお話をします。

キーワードは、「冷たさ」と「息を止めること」です。

1. 冷たい水は「血管の体操」

「冷たいシャワー」と聞くと、修行のようで怖気づいてしまいますよね。でも、これは身体にとって最高の目覚まし時計なんです。

私たちの身体は、冷たい!という刺激を感じると、びっくりして血管をキュッと縮めます。そしてその後、身体を温めようとして一気に血管を広げます。 これが、いわば「血管のポンプ運動」になります。

普段の生活では使われないこのポンプが動くことで、滞っていた血流が勢いよく流れ出します。さらに、細胞を修復してくれる特別な働き(コールドショックタンパク質といいます)も目覚めると言われています。

全身で浴びる必要はありません。指先が冷たい水に触れるだけでも、脳は「おっ、冷たいな!」と反応してくれます。

2. 息を止める時間は「脳の空白」

もう一つのスイッチが、「息を止める」ことです。

深呼吸はリラックスに良いとよく言われますが、あえて「息を止める」ことにも、実はすごい力があります。

少しの間、息を止めてみると、身体は「あれ? 酸素が入ってこないぞ?」と察知します。すると、身体の奥にある「脾臓(ひぞう)」という臓器が、「よし、出番だ!」とばかりに、予備の血液を身体中に送り出してくれるのです。 まるで、スマホの省電力モードから、一気にパフォーマンスモードに切り替わるようなイメージです。

そして何より、息を止めている間、人は悩み事を考えることができません。 「今日の夕飯どうしよう」とか「昨日の仕事のミスが…」といった頭のノイズが消えて、ただ「今、ここにいる自分」だけが残ります。

3. 眠っている「野生」を呼び起こす

冷たい水に触れること。 少しだけ息を止めてみること。

この二つは、現代の快適な生活で眠ってしまった、私たちの中の「野生の力」を呼び覚ますボタンのようなものです。

「癒やし」だけでは取れない疲れには、ときどきこうした「良い刺激」を与えてあげるのが効果的です。パソコンの調子が悪い時に、一度再起動(リセット)するとサクサク動くようになるのと似ていますね。

まずは今日、手を洗うついでに試してみてください。 お湯で洗ったあと、最後の3秒だけ水を出す。 それだけで十分です。手のひらがキュッと締まる感覚があれば、スイッチはもう入っています。

まずは続けること、継続こそ力なりです!

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この記事を書いた人

札幌市白石区東札幌にあります。
ぎっくり腰・坐骨神経痛・自律神経障害・慢性腰痛etcどこにいってもよくならなかった方が集まる整骨院です。 
保有資格:柔道整復師・JSPO-AT・DRTインストラクター
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