背骨の歪みは脳や神経の働きを阻害する

  
 背骨が歪んだまま生活していると、末梢神経の根本に当たる神経根が圧迫されて、様々な症状を引き起こします。頸椎や胸椎で神経根が圧迫されると、首、型、手、腕などの上半身に、また腰椎で神経根が圧迫されると、足や腰など下半身に症状が現れやすくなります。
 また脊柱管狭窄症の方、これは背骨が変形したり、本来柔らかい組織が骨化して硬く大きくなることなどで、脊柱管内にある脊髄を圧迫して様々な神経症状を現すことになります。つまり「背骨の歪み」→「神経圧迫」→「痛みやさまざまな症状の原因」ということです。
 ところで脳神経と脊髄神経の二つを合わせて「体性神経系(脳脊髄神経系)」と呼びます。これらは、皮膚など末梢からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの指令を骨格筋に伝える運動神経から成り立っていることから、背骨が歪むと体の動きが悪くなるとともに、脳脊髄液の循環も滞ってさまざまな問題を引き起こします。
 脳脊髄液は、糖やたんぱく質を含み、血液やリンパ液と同じように栄養の補給や老廃物の回収といったとても大切な働きを担っています。髄液が増えすぎると、脳圧が高まって髄膜炎や脳出血などになりやすく、また少なすぎても頭痛、めまい、吐き気、しびれや倦怠感などの不定愁訴の原因になります。
 ようするに、脳脊髄液の機能に障害があると、脳や神経に栄養が送られないために、様々な不調につながるわけで、その最大の原因が背骨の歪みだという事です。

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この記事を書いた人

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